SWELLとCocoonどっち|3つの質問と移行の実コスト

無料テーマと有料テーマのどちらを選ぶか迷う会社員のイラスト

※本記事にはアフィリエイト広告(PR)が含まれます。

先に身も蓋もない話をします。3ヶ月後に30本書いている自信がないなら、答えはCocoonです。ここで迷い続ける時間のほうが、もったいない。

WordPressテーマの比較記事を読んでいると、だいたい途中で手が止まります。「無料のCocoonで十分」と書いてある記事と、「最初から有料にしないと遠回り」と書いてある記事が、同じ検索結果に並んでいるからです。機能の一覧表を3本読んでも、決まらない。どちらにもそれらしい理由が書いてあって、自分がどっち側の人間なのかだけが分からないままなんですよね。

私は2026年8月11日にSWELL(17,600円・税込・買い切り)を購入して、いまこのブログをSWELLで動かしています。Cocoonは使っていません。ですのでCocoonについては、2026年8月21日に公式サイトで確認した情報を整理してお伝えします。金額も条件も、その日に両テーマの公式サイトに出ていた表記だけを使いました。

この記事は機能の網羅をしません。代わりに、3つの質問であなたの答えを1つに確定させます。そのうえで、多くの記事が軽く流している「迷ったらCocoonで始めて、後からSWELLに移せばいい」というアドバイスの実コスト――何が壊れて、どれくらい手が止まるのか――を正面から扱います。

読み終わる頃には、今日入れるテーマが1つに決まっていて、しかも「後から気が変わったとき、自分が何時間払うことになるのか」まで見えている状態になっています。

この記事でわかること
  • 3つの質問でSWELLとCocoonのどちらかに決める手順
  • Cocoonから後でSWELLへ移すとき、具体的に何が壊れるのか
  • 乗り換えサポート用プラグインで直せる範囲と、手作業が残る範囲
  • 移行の手直しにかかる時間を、記事本数から見積もる方法
  • 「無料テーマ=0円」ではない理由を、時間単価に換算した試算
  • SWELLの弱点とCocoonの弱点(先にデメリットから)
目次

結論|SWELLとCocoonは3つの質問で決まる

比較表を上から順に読むのは、いちばん時間のかかる決め方です。機能の数を数えても、あなたの状況は表に載っていないからです。先に3つだけ答えてしまいましょう。途中で答えが出た人は、その時点でこの先を読み飛ばしてもらって構いません。

STEP
3ヶ月後、記事が30本以上ある予定ですか?

「いや、正直わからない」「10本も怪しい」と思ったなら、そこでCocoonに決まりです。SWELLはデジタル商品という性質上、購入後の返金ができません。続くかどうかが自分でも分かっていない段階で、戻ってこない17,600円を出す理由はありません。しかも記事が少ないうちなら、後からSWELLへ移すときの傷も浅く済みます。

「30本は書く。というか、もう書き始めている」という人は次の質問へ。

STEP
装飾やカスタマイズの調べ物に、月3時間出せますか?

ここは好みではなく、可処分時間の話です。「ボックスの色を変えたい」「吹き出しを作りたい」と思ったときに検索して、CSSのコード例を探して、貼って、崩れて、また調べる。この往復に月3時間出せるなら――そして、その作業自体が嫌いでないなら――Cocoonで問題ありません。Cocoonには26種類のオリジナルブロックが用意されていて、標準の範囲でもかなりのことができます。

逆に「本業と家庭で、月3時間なんて出せない」「その3時間があるなら記事を1本書きたい」と感じたなら、あなたはSWELL側です。最後の質問に進んでください。

STEP
17,600円を、今日いちどで払えますか?

SWELLは17,600円(税込)の買い切りで、支払いは一度きり。月額でも年額でもありません。追加費用なしで複数のサイトに使えて、アップデートも無料です。ただし返金はありません。この条件を読んだうえで「出せる」と即答できるならSWELL。少しでも財布が痛むなら、無理をせずCocoonで始めてください。

SWELLとCocoonを3つの質問で選ぶ分岐図
上のSTEP1〜3を1枚にしたものです。上から順にたどると、行き先はCocoonとSWELLのどちらかに決まります。

3問とも迷った、あるいは全部に当てはまってしまった。そういう人のための最後の線引きも置いておきます。いま公開している記事が10本に届いていないならCocoon、10本を超えていて装飾づくりに時間を取られている自覚があるならSWELL。この2つのどちらでもないと感じるなら、悩んでいるのはたぶんテーマではなく「続けるかどうか」のほうです。

この記事の立ち位置|片方は購入者、片方は未使用

比較記事を読むとき、いちばん知りたいのは「で、この人はどっちを使っているの?」ではないでしょうか。先に開示しておきます。

この記事の書き方(実体験と調査の線引き)
  • SWELL:2026年8月11日に購入しました。いま読んでいるこのページも、SWELLで組まれています
  • Cocoon:使ったことがありません。管理画面の使い勝手や書き心地の実感は、この記事には一切書きません
  • テーマ移行:一度だけ経験しています。移行元はCocoonではありませんが、「テーマを替えると何が起きるか」は身をもって知っています
  • 価格・ライセンス・機能:2026年8月21日に両テーマの公式サイトで確認した表記のみを使っています

私は会社員で、エンジニアではありません。プログラムは書けませんし、CSSも見よう見まねです。それでもこのブログの表もステップも装飾も、SWELLのブロックだけで組んでいます。ついでに書いておくと、サーバーはConoHa WINGを契約して動かしています。つまりこの記事は「両方のテーマを使い倒した人の比較」ではなく、片方に17,600円を実際に払った人間が、公式の条件を読み直しながら線を引く記事です。そのつもりで読んでください。

SWELLとCocoonの比較表(2026年8月21日時点)

まず全体像です。スマホの方は表を横にスクロールしてください。いちばん右の「おすすめできる人」の列だけ読んでも、だいたいの当たりはつきます。

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項目CocoonSWELLおすすめできる人
価格0円(無料)17,600円(税込)今月の支出を増やしたくないならCocoon
支払い方式費用なし買い切り・支払いは一度きり(月額でも年額でもない)ランニングコストを持ちたくない人はどちらもOK
ライセンス100%GPL100%GPL・複数サイトで自由に利用可2サイト目を作る予定があるならSWELL
アップデート費用無料無料(購入後は追加費用なし)ここは差がつきません
返金該当なしデジタルデータのため返金・キャンセル不可続くか分からない段階の人はCocoon
開発・提供元エックスサーバー株式会社とわいひら氏の共同開発(2022年9月に事業譲渡)2019年リリース。公式サイトからの直接販売開発体制の安定を重視するならCocoon
専用ブロックオリジナルブロック26種類キャプションボックス・ステップ・Q&A・ふきだし・リッチカラム・タブ・ABテストなど多数ステップやFAQを毎記事で使うならSWELL
サポート誰でも参加できる公開フォーラム購入者限定のユーザー専用フォーラムお金を払う前に質問したいならCocoon
広告管理アドセンス・Amazonリンクの作成機能あり広告タグ管理とCTR計測機能あり物販中心ならCocoon、成果計測をしたいならSWELL
アクセス解析日・週・月・全体のアクセス数をテーマ内で計測テーマ標準の計測機能はなし(GA4等を使う)管理画面で数字を見たいならCocoon
乗り換え支援Cocoonを含む6テーマ向けの乗り換えサポート用プラグインを配布いずれ移る前提で始めるならCocoon→SWELL
無料お試しそもそも無料なし(デモサイトで見た目を確認できる)触ってから決めたいならCocoon

表を見て気づいた方もいると思いますが、機能そのもので決着はつきません。Cocoonは無料でここまで揃っていますし、SWELLにも「テーマ内にアクセス解析がない」ような穴があります。差が出るのは機能の数ではなく、あなたが何に時間を使いたいか。ここから先はその話をします。

Cocoonはどんなテーマか|無料の中身と、公式が示す「向いている人」

Cocoonは、SEO・高速化・モバイルフレンドリーに最適化された無料のWordPressテーマです。100%GPLで、利用に費用はかかりません。開発者のわいひら氏が公開していたテーマですが、2022年9月にエックスサーバー株式会社へ事業譲渡され、現在は同社とわいひら氏の共同で開発・運営・サポートが行われています。個人開発の趣味プロジェクトではなく、サーバー会社が背後についた無料テーマ――ここがCocoonの安心材料です。

Cocoonの主な中身(2026年8月21日時点)
  • 料金は無料。100%GPLで利用制限なし
  • ブロックエディター対応。オリジナルブロックが26種類(ウィジェットは標準クラシック対応)
  • 吹き出し機能、定型文のテンプレート化機能を標準搭載
  • アドセンス・Amazonリンクの広告管理機能つき
  • 日・週・月・全体のアクセス数をテーマ内で計測できる
  • サポートは公開フォーラム(誰でも読める・質問できる)
  • 推奨環境はWordPress 6.1以上・PHP 7.4以上。親テーマと子テーマの両方をインストールして使う

ここで面白いのは、Cocoonの公式サイト自身が「Cocoonが向いている人」を書いていることです。公式が挙げているのは、できるだけお金をかけずにブログをはじめたい方多くの利用者からの知見を得たい方の2つ。後者は地味に効きます。利用者が多いテーマは、困ったときに検索して出てくる情報量が違うからです。「Cocoon ○○ できない」で検索して、誰かがすでに同じ壁にぶつかっている。この安心感は、無料であること以上の価値かもしれません。

そしてもう1つ、見落とされがちな事実があります。Cocoonの公式サイトには、同じ開発陣が作った有料テーマ「Xwrite(エックスライト)」が並べて紹介されているのです。月額990円、年額9,900円、買い切りなら19,800円。向いている人として挙げられているのは「直感的なエディターを求めている方」「ノーコードでサイトのデザインを調整したい方」「ライティングを効率化したい方」です。

つまり、Cocoonを作っている側自身が「無料テーマで全部をまかなうのが最適とは限らない」という前提に立っている。無料か有料かという対立軸は、外野が煽っているほどには存在していないわけです。読者としては、ここを押さえておくと肩の力が抜けるのではないでしょうか。

Cocoonは無料配布のテーマなので、ダウンロード先は公式サイトのみです。親テーマと子テーマの両方をダウンロードして、子テーマを有効化する形になります。導入前に条件を見ておきたい方は→ Cocoon公式サイトでダウンロード条件を見るからどうぞ。

SWELLはどんなテーマか|17,600円で何が買えるのか

SWELLは2019年にリリースされた国産の有料テーマです。ブロックエディターへの対応を最初から前提に設計されていて、装飾やレイアウトをマウス操作で組み立てられるところが売りになっています。まず条件から整理します。

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項目SWELLの条件(2026年8月21日時点)
価格17,600円(税込)
支払い方式支払いは一度限り。月額でも年額でもない買い切り
決済方法クレジットカード(VISA / Master / AMEX / JCB)
複数サイト利用100%GPLのためライセンス制限なし。複数サイトで自由に利用可
アップデート無料。購入後はクリック一つで最新版に更新できる
返金デジタルデータという商品の性質上、キャンセル・返品・返金はできない
サポート購入者限定のユーザー専用フォーラム。テーマ固有の設定機能に関してのみ回答
SWELL公式サイトの購入ページ。販売価格17,600円(税込)と「お支払いは一度限りです」の記載
出典: SWELL公式サイト ダウンロードページ(2026年8月21日確認)

ここで押さえておきたいのは返金がないという一点です。17,600円は、払った瞬間に確定します。SWELLの利用規約でも、デジタルデータという商品の性質上、商品送付後のキャンセル・返品および返金はできないと定められています。だからこそ最初のSTEP1で「3ヶ月後に30本」という質問を置きました。続くかどうか分からないまま払うと、迷いのぶんだけ損失になります。

逆に、払った側にとって効いてくるのがライセンス制限のなさです。SWELLは100%GPLで、複数のサイトに追加費用なしで使えます。2サイト目、3サイト目を作る予定がある人にとっては、17,600円をサイト数で割れる計算になる。買い切りなので、更新のたびに請求が来ることもありません。

実務の感触も1つだけ。私は会社員でCSSも見よう見まねですが、記事の装飾は編集画面のボタンで完結しています。この記事に出てくるステップブロックも、キャプションボックスも、比較表の紺色のヘッダー行も、編集画面のブロックで組んでいます。17,600円で買っているのは機能そのものというより、「調べる時間」を買い戻す権利だと思っています。

SWELLのサポート範囲には線が引かれています

SWELLのフォーラムが答えてくれるのは、テーマ固有の設定機能に関する質問だけです。WordPress本体、プラグイン、サーバーやドメインの問題、コードの書き方は範囲外。「有料だから何でも聞ける」と期待していると、そこでがっかりします。期待値は「SWELLの設定画面のことは聞ける、それ以外は自力」に合わせておきましょう。

価格とライセンスの原文は、購入ページで直接確認できます。→ SWELL公式サイトで価格とライセンスを見る

「後で移行すればいい」の実コスト|何が壊れるのか

ここからが、この記事のいちばん伝えたい部分です。

「迷ったらCocoonで始めて、稼げるようになってからSWELLに移せばいい」。この一文、どの比較記事にも書いてあります。私も方向としては同意します。ただ、そう書いてある記事の多くは、移行そのものにいくらかかるのかを書いていません。金額ではなく、時間と手直しの話です。

WordPressのテーマを替えると、旧テーマ独自の装飾を使っていた箇所は、そのままでは表示されません。Cocoonで書いた「メモボックス」「吹き出し」「マーカー」は、Cocoonという土台があって初めて成立している飾りだからです。土台を入れ替えれば、飾りは落ちます。

これに対してSWELL側は、Cocoonを含む6テーマ(Cocoon・AFFINGER5・JIN・SANGO・STORK・THE THOR)向けに乗り換えサポート用プラグインを公式配布しています。旧テーマのショートコードで作った装飾のデザインをある程度維持したり、SWELLの機能へ自動変換したりして、過去記事のデザイン崩れを最小限に抑えるためのものです。よくできた仕組みで、これがあるのとないのとでは移行の難易度がまるで違います。

ただし、ここに大事な但し書きが3つあります。

乗り換えサポート用プラグインの但し書き
  • プラグインは購入者限定の会員サイトから配布されています。つまり17,600円を払ったあとでないと手に入りません。「移行が楽そうだから」を理由に先延ばししても、その楽さは支払い後にしか手に入らない仕組みです
  • 公式が「全ての機能を維持できるわけではありません」とはっきり書いています。維持できる装飾は一覧で公開されていて、そこに載っていない機能は未対応・未検証の扱いです
  • プラグインの位置づけは「崩れを一時的に抑えて、書き直す時間を稼ぐ道具」です。公式も、全記事をリライトしたあとにプラグインを無効化することを勧めています。書き直しの作業そのものは消えません

では具体的に、何が助かって何が残るのか。公式の一覧を整理すると、こうなります。

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区分対象移行後どうなるか
プラグインで維持される太字・赤太字・各色マーカー・打ち消し線・キーボードキー・フォントサイズ変更そのまま表示される(順次書き直せばよい)
プラグインで維持されるメモ/案内/NG などのボックス系、バッジ、マイクロコピー、ボタン、吹き出し、カラム、トグルボックス、タイムライン、評価スター、ブログカード、プロフィールボックスデザインをある程度維持、またはSWELLの機能へ自動変換
一部だけ引き継がれる新着記事・人気記事の呼び出し([new_list] / [popular_list])SWELLの投稿リスト機能に差し替わるが、条件指定までは対応していない
手作業が必要Amazon商品リンク楽天商品リンクショートコードが展開されず、そのまま文字列で出力される
手作業が必要ナビリスト系、サイトマップ同上。手動での書き直しが必要
未対応・未検証公式の一覧に載っていない装飾・ショートコード全般どうなるかは実際に切り替えるまで分からない

この表でいちばん見てほしいのは、下から3行目です。Amazon商品リンクと楽天商品リンクは、プラグインでは救われません。Cocoonの広告管理機能を使って物販アフィリエイトの記事を書いてきた人は、移行の日に「そのショートコードが文字のまま並んでいる記事」を全部開き直すことになります。ガジェットレビューを50本書いてからSWELLに移ろうとしている人にとって、これは軽い話ではありません。

もう1つ、地味に効く条件があります。乗り換えサポート用プラグインは旧テーマのファイルやデータを読み込んで動くため、旧テーマをインストールしたまま使う設計になっているのです。SWELLに切り替えたあとも、Cocoonはサーバーに残しておくことになります。2つのテーマの機能が共存する形になるので、サイトが重くなる可能性についても公式が触れています。

「じゃあ、いつ消せばいいの?」と思いますよね。答えは全記事を書き直し終えてからです。そしてここが、私が身をもって学んだところでもあります。

移行で私がやらかしたこと|全ページ500エラーの話

私が経験したテーマ移行は、Cocoonからではありません。ですのでCocoon特有の詰まりどころは語れません。それでも、テーマを替えるという作業が何を要求するのかは、共通しています。

起きたことは2つです。

実際に起きた2つのこと
  • 移行直後、いくつかの記事で装飾が抜けた状態になりました。旧テーマ独自の装飾を使っていた箇所が、そのままでは表示されなくなったためです
  • 後片付けのつもりで旧テーマを削除したら、フロントの全ページが500エラーになりました。旧テーマ専用のプラグインを有効のままにしていたのが原因で、すでに存在しないテーマの機能を呼びに行っていたわけです。そのプラグインを無効化したら数分で戻ってきました

数分で復旧したとはいえ、トップページも記事も真っ白になっている数分間は、さすがに血の気が引きました。原因はシンプルで、作業の順番を1つ間違えただけです。逆に言えば、順番さえ知っていれば起きません。この記事を読んでいるあなたには、同じ数分間を過ごしてほしくないので、手順として置いておきます。

STEP
バックアップを取る

データベースとファイルの両方です。ここを飛ばすと、あとの工程すべてが綱渡りになります。レンタルサーバー側に自動バックアップの機能があるなら、その復元手順も先に読んでおきましょう。

STEP
乗り換えサポート用プラグインを先に入れる

SWELLを購入すると、会員サイトのマイページからCocoon用のプラグインをダウンロードできます。テーマを切り替えるに入れておくのがポイントです。切り替えてから慌てて探すと、その間ずっと崩れた記事が公開され続けます。

STEP
旧テーマに依存するプラグインを止める

私が飛ばしてしまった工程がここです。旧テーマの機能を前提に動いているプラグインが有効なままだと、旧テーマを消した瞬間にサイトが落ちます。何が旧テーマ依存なのか分からないときは、いったんそのままにして、STEP5まで進めないという判断でも構いません。

STEP
SWELLを有効化して、アクセスの多い記事から直す

全記事を今日きれいにする必要はありません。検索から人が来ている記事、収益につながっている記事から順に開いて、崩れた装飾をSWELLのブロックに置き換えていきます。Amazon・楽天の商品リンクを使っていた記事は、ここで優先的に処理しましょう。

STEP
書き直しが終わってから、プラグインと旧テーマを片付ける

順番は「旧テーマ依存のプラグインを無効化 → 乗り換えサポート用プラグインを無効化 → 旧テーマを削除」。ここを逆にやると、私と同じ画面を見ることになります。急ぐ工程ではないので、書き直しが全部終わるまで放っておいて構いません。

この5ステップを守れば、移行そのものは事故になりません。残るのは、純粋な作業量の問題です。

移行にかかる時間を、記事本数から見積もる

「何時間かかりますか」という質問には、正直に言えば一律の答えがありません。記事の書き方によって、崩れる量がまったく違うからです。装飾をほとんど使わず文章だけで書いてきた人なら、開き直す記事は数本かもしれません。逆にボックスとマーカーと吹き出しを毎記事で使ってきた人は、全記事が対象になります。

そこで、掛け算で見積もる形にします。以下は実測ではなく試算です。1記事あたりの手直し時間を仮に置いて、記事本数を掛けただけの表だと理解してください。

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記事本数1本10分で済んだ場合1本20分かかった場合平日1日30分ずつなら
10本約1時間40分約3時間20分4〜7日
30本5時間10時間2〜4週間
50本約8時間20分約16時間40分3〜7週間
100本約16時間40分約33時間20分7〜14週間

この表を眺めると、STEP1で「3ヶ月後に30本」と聞いた理由が見えてくると思います。30本が、片手間の週末で片付く量と、そうでない量の境目だからです。10本なら、土日のどこかで終わります。100本まで書いてから移ろうとすると、平日30分ずつでも2〜3ヶ月コース。その間、新しい記事は1本も増えません。

そして忘れがちなのが、手直しの時間には1円の収入もつかないという点です。同じ16時間で新しい記事を10本書けたかもしれない。この機会損失こそが、「後で移行すればいい」という言葉が隠している本当のコストです。

だからといって「今すぐ買え」とは言いません。言いたいのは順番の話です。Cocoonで始めるなら、記事が30本を超える前に一度立ち止まって、このまま行くか移るかを決めてしまいましょう。その判断を先送りするほど、移行の値段は静かに上がっていきます。

無料テーマのコストを時間単価で考えてみる

もう1つ、比較記事があまり書かない角度から見てみます。無料テーマの値札は0円ですが、本当に0円かどうかは使う人の時間の使い方で変わるという話です。

ここでも先に断っておきます。以下は試算です。あなたの実際の作業時間を測ったものではありませんし、時給換算した金額が財布から出ていくわけでもありません。あくまで「自分がどちら側の人間か」を判定するための物差しとして使ってください。

前提はこう置きます。無料テーマで自分好みの見た目を作ろうとすると、検索してCSSのコード例を探し、貼って、崩れて、また調べる、という往復が発生します。この往復に月あたり何時間使うか。そして、あなたの時間を仮にいくらと見積もるか。掛け合わせると、こうなります。

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月の調べ物時間時給1,500円で換算時給2,500円で換算17,600円に並ぶまで
月1時間月1,500円相当月2,500円相当約12ヶ月/約7ヶ月
月3時間月4,500円相当月7,500円相当約4ヶ月/約3ヶ月
月5時間月7,500円相当月12,500円相当約3ヶ月/約2ヶ月
月0時間0円0円並びません(Cocoonのままで十分)

いちばん下の行を見てください。調べ物の時間が発生しない人にとって、無料テーマは本当に0円です。Cocoonの26種類のオリジナルブロックと標準の設定だけで満足できるなら、この表のどの行にも当てはまりません。SWELLを買う理由はありません。

逆に月3時間の行が現実味を帯びて見えたなら、3〜4ヶ月で17,600円に並ぶ計算になります。ここで大事なのは、金額そのものよりその3時間を何に使いたかったかのほう。土曜の午前中を丸ごとCSSの検索に使った日と、記事を2本書けた日。どちらが1年後に効いているかは、考えるまでもないのではないでしょうか。

この試算の前提と限界
  • 調べ物の時間は人によってまったく違います。ゼロの人もいれば、月10時間になる人もいます
  • 時給換算した金額は実際の支出ではありません。会計上のコストでもありません
  • CSSを調べる作業自体が楽しい人にとっては、そもそもコストになりません(趣味の時間です)
  • 有料テーマを入れても、調べ物がゼロになるわけではありません。減るだけです

先にデメリットから|SWELLの弱点とCocoonの弱点

良いところだけ並べた比較記事は、読んでいて落ち着かないものです。先に弱点から書きます。そのうえで、それをどう受け止めればいいかも添えます。

SWELLの弱点(4つ)
  • 返金がない:合わなかったときの17,600円は戻りません。→ フォロー:公式サイトに複数のデモサイトが公開されています。購入前に5分だけ見て、トップのレイアウト・記事内の装飾・スマホでの見え方を確認しておけば、「思っていた雰囲気と違った」型の後悔はかなり減らせます
  • 無料お試しがない:管理画面を触ってから決めることはできません。→ フォロー:これは有料テーマ全般の構造的な話です。触れないぶん、デモサイトと利用者のレビュー記事で情報を集めるしかありません
  • サポート範囲が狭い:テーマ固有の設定機能に関する質問のみが対象です。→ フォロー:サーバーやプラグインのトラブルは、検索すれば手順が出てくる領域でもあります。実際、私が起こした500エラーも、調べれば解決できる種類の問題でした
  • カスタマイズ沼にハマる余地がある:設定項目が多いぶん、装飾を触っているだけで時間が溶ける危険もあります。→ フォロー:SWELLは「迷いを減らして記事作成に集中できるよう、あえてカスタマイズ性を少し抑えている」という設計思想を公表しています。沼は自分で掘るものだと思っておきましょう
Cocoonの弱点(4つ)
  • 細かい見た目の調整でCSSが必要になる場面が出やすい:標準機能は豊富ですが、「あと一歩ここを変えたい」の一歩でコードに触ることになります。→ フォロー:逆に言えば、利用者が多いぶん検索で解決策が見つかりやすいテーマでもあります
  • ウィジェットが標準クラシック対応:ブロックエディターには対応していますが、ウィジェット周りは従来方式です。→ フォロー:記事本文の編集には影響しません。サイドバーを頻繁に組み替える人だけが気にすればいい話です
  • 後で有料テーマへ移ると手直しが残る:この記事で見てきたとおりです。→ フォロー:だからこそ、移るなら記事が少ないうちに。30本を超える前が目安です
  • 「みんな使っている」ゆえの見た目のかぶり:利用者が多いテーマなので、初期設定のままだと似たサイトになりやすい面はあります。→ フォロー:読者はテーマを見に来ているわけではありません。内容が良ければ、見た目のかぶりが不利に働く場面は限られます

並べてみると、両方の弱点が同じところを指しているのが分かります。SWELLの弱点は「試せない」、Cocoonの弱点は「後で移ると手間がかかる」。どちらもリスクの取り方の違いであって、テーマの出来の話ではありません。

どんな人にどっちか|言い切ります

「どちらもおすすめです」で終わる記事ほど役に立たないものはありません。状況別に言い切ります。あなたに近い行を1つだけ探してください。

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あなたの状況結論理由
これからWordPressを開設する。続くかどうかは自分でも分からないCocoon返ってこない17,600円を、続くか分からない段階で出す理由がありません。記事が少ないうちなら移行も軽く済みます
すでにCocoonで10本以上書いていて、装飾づくりに時間を取られている自覚があるSWELL調べ物の時間が実際に発生している状態です。移行コストがまだ小さい今が、いちばん安く移れるタイミングです
Cocoonで50本以上書いていて、いまのところ不満はないCocoonのまま移行に十数時間を払う理由がありません。不満がないなら替えないのが正解です
2サイト目・3サイト目を作る予定があるSWELLライセンス制限がなく、追加費用なしで複数サイトに使えます。サイト数で割れる買い物になります
Amazon・楽天の商品リンクを使った物販記事を量産している早めに決める商品リンクは乗り換えプラグインの対象外です。本数が増えるほど手作業が積み上がります
CSSを調べて自分でいじるのが楽しいCocoonあなたにとって調べ物はコストではなく趣味です。無料テーマの自由度のほうが向いています
月3時間も装飾に使えない。その時間で記事を書きたいSWELLボックス・ステップ・FAQ・ボタンが編集画面のブロックとして並んでいます。CSSを探しに行く工程が消えます
アクセスが伸びない原因をテーマだと思っているどちらでもない先に記事数と検索キーワードを見直すほうが効きます。テーマを替えてもネタは増えません
お金を払う前に、管理画面を触って確かめたいCocoonSWELLに無料お試しはありません。触って決めたい人には、無料テーマという選択肢しかありません

該当する行が2つあった、という方もいると思います。その場合は上にある行を優先してください。この表は、判断が重いものから順に並べてあります。

この判断を先送りしないほうがいい理由

最後に、期限の話ではない「今決めたほうがいい理由」を書いておきます。キャンペーンが終わるとか、値上げされるとか、そういう話ではありません。SWELLは17,600円の買い切りで、期限つきの割引が用意されているわけでもありません(2026年8月21日時点)。

先送りするほど高くつく理由
  • 移行コストは記事本数に比例して増えます。10本なら週末で終わる作業が、100本になると平日30分ずつで2〜3ヶ月かかる計算になります
  • Amazon・楽天の商品リンクを使った記事は、増やすほど手作業が積み上がります。ここはプラグインで救われない領域です
  • 迷っている時間そのものが、いちばん高い支出です。タブを10個開いて比較記事を読み比べている時間で、記事が1本書けます
  • 決めてしまえば、この問題は二度と考えなくて済みます。SWELLは買い切りなので更新の判断が発生せず、Cocoonは無料なので費用の見直しが発生しません

迷っているなら、費用のかからないCocoonから始めるのが無難な一手です。0円で始めて、記事が30本に届く前にもう一度この記事に戻ってきてください。そのタイミングなら、移行は週末2回ぶんで終わります。

すでに10本を超えていて、装飾の調べ物に時間を吸われている自覚があるなら、話は逆です。移行コストがいちばん小さい今日が、これから先でいちばん安い日になります。価格とライセンスの条件をご自身の目で確かめてから決めてください。

まずは費用をかけずに1本書いてみたい方は、→ Cocoon公式サイトでダウンロード条件を見るから親テーマと子テーマを入手してください。どちらを選んでも、次にやることは同じです。1本目を書きましょう。

SWELLとCocoonについてよくある質問

結局、初心者はSWELLとCocoonのどっちを選べばいいですか?

3ヶ月後に30本書いている自信がないなら、Cocoonです。無料なので失敗の損失がなく、記事が少ないうちなら後からSWELLへ移すのも軽く済みます。すでに10本以上書いていて装飾づくりに時間を取られているなら、SWELLに移るタイミングとしては今がいちばん安く済みます。

Cocoonで始めて、後からSWELLに移せますか?

移せます。SWELLはCocoonを含む6テーマ向けに乗り換えサポート用プラグインを配布していて、過去記事のデザイン崩れを最小限に抑えられます。ただしプラグインは購入者限定の会員サイトからの配布なので、17,600円を払ったあとでないと使えません。またAmazon商品リンク・楽天商品リンク・ナビリスト系・サイトマップは対象外で、手動での書き直しが必要になります。

SWELLは買い切りですか?月額はかかりませんか?

買い切りです。17,600円(税込)の支払いは一度限りで、月額でも年額でもありません。購入後のアップデートも無料で、クリック一つで最新版に更新できます。決済はクレジットカード(VISA / Master / AMEX / JCB)です。※2026年8月21日時点の公式サイト情報です。

SWELLは複数のサイトに使えますか?

使えます。SWELLは100%GPLのWordPressテーマで、ライセンス制限がなく複数サイトで自由に利用できます。2サイト目以降に追加費用はかかりません。ただし制作の仕事でクライアントのサイトに使う場合は、代理購入やアカウントの引き渡しについて条件が定められているので、利用規約の確認が先になります。

SWELLは返金できますか?無料お試しはありますか?

どちらもありません。SWELLの利用規約では、デジタルデータという商品の性質上、商品送付後のキャンセル・返品および返金はできないと定められています。無料お試し期間もないため、購入前に判断材料を集めるなら公式のデモサイトを見ておきましょう。

Cocoonは本当に無料ですか?後から請求されませんか?

無料です。Cocoonは100%GPLのWordPressテーマで、公式サイトから親テーマ・子テーマをダウンロードして使います。開発・運営・サポートはエックスサーバー株式会社とわいひら氏の共同体制で、2022年9月に事業譲渡が行われています。推奨環境はWordPress 6.1以上・PHP 7.4以上です。※2026年8月21日時点の公式サイト情報です。

無料テーマだとSEOで不利になりませんか?

そういう単純な話ではありません。Cocoonは公式サイトでSEO・高速化・モバイルフレンドリーへの最適化を掲げていますし、検索順位は記事の内容や検索キーワードの選び方で大きく変わります。表示速度についても、サーバー・プラグインの数・画像サイズ・広告タグなど、テーマ以外の要素で変動します。テーマを替えれば順位が上がる、という期待は持たないほうがいいです。

移行のとき、旧テーマはすぐ削除していいですか?

すぐには削除しないでください。乗り換えサポート用プラグインは旧テーマのファイルやデータを読み込んで動くため、旧テーマはインストールしたまま使う設計になっています。削除するのは全記事の書き直しが終わってから。しかも旧テーマ専用のプラグインを先に無効化しておかないと、サイトが500エラーになる可能性があります。私はこの順番を間違えて、フロントの全ページを真っ白にしました。

Cocoonのサポートは有料テーマより弱いですか?

形が違うだけで、弱いとは言い切れません。Cocoonのサポートは誰でも参加できる公開フォーラムで、購入前でも過去の質問を読めます。SWELLのフォーラムは購入者限定で、しかもテーマ固有の設定機能に関する質問だけが対象です。「お金を払う前に情報を集めたい」という観点なら、Cocoonのほうが開かれています。

まとめ|SWELLとCocoonどっちか、3行で

長くなったので、必要なところだけ持ち帰ってください。

この記事のまとめ
  • 3ヶ月後に30本書く自信がない、または装飾の調べ物が苦にならないならCocoon(0円)
  • すでに10本以上書いていて、装飾に月3時間も出せないならSWELL17,600円・買い切り・返金なし
  • 後から移るのは可能。SWELLはCocoon含む6テーマ向けに乗り換えサポート用プラグインを配布している
  • ただしプラグインは購入者限定の配布で、Amazon・楽天の商品リンクは対象外。手作業が残る
  • 移行の手直しは記事本数に比例。30本を超える前に一度立ち止まって決めるのが安く済む
  • 旧テーマを消すのは最後。旧テーマ専用プラグインを先に無効化しないと500エラーになり得る

テーマ選びは、ブログを始める前のいちばん退屈な工程です。そしてここで何日も止まっているうちに、書きたかったことのほうを忘れてしまう。それがいちばんもったいない。Cocoonなら0円、SWELLなら17,600円。どちらを選んでも、明日には記事を書いている状態にはなれます

私はSWELLを買って、移行の後片付けでサイトを真っ白にして、それでもこのテーマで書き続けています。あなたがどちらを選んでも、続けた人だけが結果を受け取るという構造は変わりません。3つの質問に答えて、今日のうちに決めてしまいましょう。

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※本記事の価格・ライセンス・機能・サポート条件は、2026年8月21日にSWELL公式サイトおよびCocoon公式サイトで確認した情報です。筆者はSWELLの購入者で、Cocoonは利用していません。Cocoonについては公開されている情報を整理してお伝えしています。最新の条件は各公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

AIツールは「使えるかどうか」より「自分の仕事で役に立つかどうか」。

30〜40代の非エンジニア会社員です。プログラミングは書けませんが、
ChatGPT・Gemini・Claude などを毎日の業務と副業で実際に使い倒しています。

「種類が多すぎて選べない」「課金する価値があるのか分からない」
「導入したいけど社内をどう説得すればいいのか」――
そんなつまずきを、専門用語をできるだけ使わずに解説します。

料金や機能の横並び比較、初期設定の手順、そのまま使えるプロンプト、
そして副業や業務効率化で実際に成果が出た使い方まで、
自分で試して確かめたことだけを書いています。

このブログが、あなたの仕事を少し軽くするきっかけになれば嬉しいです。

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